語り部の独りカタリ

國立 照のブログです。呟きに似た独り言です

フクロウの神様と不思議な体験

春が近づくと

昔話に花を咲かせたいなと思ってしまう國立です。


プロジェクションで舞台演目を作り始めてから5年の月日が経ってしまい

月日が経つのが早すぎて自分は成長しているのだろうか‥


そんなことを考えているうちに公演をした『組曲ノスタルジア』も

もう去年の作品になってしまった。


あの教会で公演した演目について、それぞれ面白い体験をしたので

数枚ここに書いておこうかななんて思います。



フクロウの神様と不思議な体験


私は多々不思議なことに出会いやすい人間なのですが

やる演目は大体曰く付きになるのですよ。

不思議なことを書く前にちょっと、この演目についてご説明。


皆様はフクロウの神様をご存知でしょうか?

フクロウと言えば、最近は鳥カフェやフクロウカフェなどもあり

可愛い印象ですよね。

実際、私も彼らが好きです。

柔らかいもふもふな感じも、賢そうな目も好きです。

このフクロウが神として崇められている神話は多くありまして

有名なギリシャ神話では軍神アテネ(女神)の使いでしたり

知恵を象徴するミネルバの梟も有名でしょうか。


中でも、フクロウがピックアップされ

神様として祀られている文化がありまして。


今回お話しする文化、アイヌの人々です。

現在の北海道や東北、樺太に当たる地域で古くから

自然との共存を中心とした文化を大切に営んでいました。


アミニズム(自然界の万物に霊が宿るという信仰)や日本の神道

とも共通点がある文化が特徴的です。


そして彼らは物語が好きで、

様々な物語を夜を明かすまで語り尽したそうです。


銀の雫、降る降るまわりに


『銀の雫、降る降るまわりに』の一節から始まるフクロウの神の自ら歌った謡


『アイヌ神謡集』アイヌの神々である”カムイ”を主人公にした物語を

アイヌの末裔である知里幸惠が翻訳と編集を行い、大正に書籍化されました。

この物語は、その一番初めにくる物語です。


銀の雫、降る降るまわりに。金の雫、降る降るまわりに。

と私は歌いながら。


と節付けて始まっていくのですが、物語はフクロウの目線で語られて進んでいきます。







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